民法等の一部を改正する法律案

法案の提出

令和3年3月5日、民法等の一部を改正する法律案(204回国会閣法第55号)が提出されました。

法案の概要

所有者不明土地の増加等の社会経済情勢の変化に鑑みて、①相隣関係及び共有物の利用・管理に関する規定の整備、②所有者不明土地管理命令等の制度の創設、③具体的相続分による遺産分割を求めることができる期間の制限等に関する規定の整備、④相続等による所有権の移転の登記の申請を相続人に義務付ける規定の創設等が行われています。

①~③は民法の改正、④は不動産登記法の改正です。③は、かなり細かい規定が民法に書き込まれています。債権法改正前に民法を学習した世代にとっては、このレベルの規定が民法に登場するのはまだ慣れませんね…

可決・成立

この法律案は、令和3年4月21日の参議院本会議で可決、成立しました。